ウンバンダとカンドンブレにおける意味と歴史①

オリシャ

オリシャ(Orixás)は、アフリカのヨルバ神話に登場する神々であり、ブラジルにおいてアフリカ系宗教であるウンバンダ(Umbanda)とカンドンブレ(Candomblé)を通じて広まりました。

ヨルバとは、アフリカの地域であり、共通の言語と文化を持つさまざまな民族から構成されています。かつてブラジルに奴隷として連れてこられた多くの黒人たちは、この地域の出身でした。

ヨルバ神話には400以上のオリシャが存在するとされていますが、ブラジルで特に有名で崇拝されているのは以下の神々です。

エシュ(Exú)、オシャラ(Oxalá)、オグン(Ogum)、オショッシ(Oxóssi)、オシュン(Oxum)、オシュマレ(Oxumaré)、シャンゴ(Xangô)、イアンサン(Iansã)、イエマンジャ(Iemanjá)、ナナン(Nanã)、オモル(Omolú)、ログネデ(Logunedé)、オバ(Obá)、オサイン(Ossain)、イェワ(Yewá)、イベジ(Ibeji)。

オリシャとは?

ヨルバ神話には数百ものオリシャが存在しますが、ウンバンダやカンドンブレで信仰されているのは一部のみです。特にブラジルでよく知られている16のオリシャを紹介します。

エシュ(Exú)

エシュはオリシャと人間の間を取り持つ仲介者であり、伝令の役割を担う神です。道の守護者であり、障害を取り除く力を持ちます。

エシュは時に邪悪な神と解釈されることがありますが、ヨルバ神話には「悪」を象徴する概念はありません。他のオリシャや人間と同様に、エシュにも長所と短所があり、善にも悪にもなり得る存在です。

キリスト教における対応する聖人:聖アントニオ(Santo Antônio)

オシャラ(Oxalá)

オシャラは男性の神であり、すべての生命の創造者とされ、オリシャたちの父として崇められています(ただし、ログネデは例外)。彼は太陽、創造、生命を象徴します。

ヨルバ神話によれば、オシャラはさまざまな素材を使って人間を創ろうとしましたが、最終的に粘土を用いたことで成功したとされています。

キリスト教における対応する聖人:イエス・キリスト(Jesus Cristo)

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