イエマンジャと海の誕生の神話
オリシャについて語る際には、常に神話がともに語られます。イエマンジャの神話を1つご紹介します。
昔、イエマンジャは地上で暮らしていました。美しく、優雅で、母のようにすべての人々に愛を注ぐ存在であり、多くのオリシャ(神々)の母でもありました。彼女は川の近くに住んでいましたが、心の中ではいつも自由を求めていました。
ある日、イエマンジャは、暴力的な夫から逃れるために故郷を離れる決意をしました。彼女は父であるオロクン(海の神)からもらった特別な壺を持って旅立ちました。この壺には魔法がかけられており、非常時に使うよう言われていました。
逃亡中、イエマンジャは夫に追い詰められてしまいます。絶望した彼女は壺を割り、中の魔法の水が溢れ出しました。その水は瞬く間に広がり、地上を覆い尽くして巨大な海となりました。こうしてイエマンジャはそのまま海と一体化し、海の女神となったのです。
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